一般社団法人 鈴木梅太郎博士顕彰会
オリザニン(ビタミンB1)を最初に発見した日本人
オリザニンについて
■ オリザニンとは ■
オリザニン(ビタミンB1、thiamin:チアミン)は、1910年に鈴木梅太郎博士によって発見された化合物のことで、 一般的にはビタミンB1という名称で知られています。博士は、白米を食べた鶏が「白米病」という脚気によく似た病 気になるが、米糠を与えると治ることから米糠を研究し、当時日本で流行していた「脚気」を治す成分が米糠中にある ことを確認し、オリザニンを発見しました。オリザニンという名は、米の学名(Oryza Sativa:オリザサティーバ)から 取られています。
オリザニンは水溶性のビタミンであり、過剰に摂取しても体外に排出され人体に大きな悪影響はありませんが、体内 に蓄積されないので、毎日摂取する必要があります。
■ ビタミンB1の働き ■
ビタミンB1は、糖質からのエネルギー産生と、皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きをします。また糖質を栄養源とし て使っている脳神経系の正常な働きにも関係しています。
■ ビタミンB1が不足すると ■
ビタミンB1が体内で不足すると、糖質の分解が滞りエネルギー供給が不十分になります。 脳の主要エネルギーは糖質なので、この分解が不十分になると、集中力の低下や記憶力の低下を感じるようになります。 脳の働きの低下に加え、神経系の正常な働きを害するので、精神不安定な状態になりやすくなります。
■ ビタミンB1が多く含まれる食品 ■
ビタミンB1の多い食品は、穀類のはい芽(米なら糠の部分)、豚肉、レバー、豆類などです。中でもとくに豚肉には ビタミンB1が豊富です。